富山県建設業協会(竹内茂会長)の2023年度「合同社員研修会」が10日から2日間の日程で、富山市奥田新町のボルファートとやまを会場にスタートした。
同研修会は、県建設業協会の会員企業と富山電業協会に今春入社した新入社員、入社1年未満の若手社員を対象に開催。若者が建設業に定着することを目的として、同世代間の交流を行いながら、社会人としてのマナーや心構えなどを学び、仕事への意欲向上を図る内容で例年実施しているもの。
今回は計86人が参加。内訳は男性73人、女性13人で、平均年齢が約20歳。
研修会の開会にあたり、県建設業協会の竹内会長があいさつに立ち、「私たち地域建設業は、地域の「創り手」として、社会資本を整備・維持することはもちろん、除雪や災害対応などを通して、地域の安全・安心を守る地域の「守り手」としての役割も担っている。また、自然災害や環境問題などへの関心の高まりとともに、私たちの暮らしや社会のニーズも大きく変化しており、防災・減災対策や環境に配慮したインフラ整備など、われわれ建設業界に求められる役割は一層重要になっている」と述べた上で、「建設現場では、ドローンや三次元モデルの活用など、新技術の導入が進められている。技術が進化していく中、これまでの考えにとらわれないアイデアを生み出せるのは、若者である皆さんの強み。建設現場で、皆さんのようなデジタルネイティブ世代が活躍する時代が到来しつつある」と話した。
さらに、 「これから皆さんは新社会人として、先輩や上司の指導を受けながら仕事を覚えていくことになるが、同時により良い人間関係を築いてほしい。仕事を続けていく中で想定外のことや、時には目の前のことで精一杯になることがあるかも知れない。そんな時に頼ることができる友人や仕事仲間を大切にしていただきたい。富山県の建設産業の担い手として、永く活躍されることを心から期待したい」と語った。その後、2回に分け、参加者による集合写真を撮影した。
研修会の講師は、よしともコミュニケーションズの高沢由美氏が務めた。この日はまず、自己プレゼンや他己紹介、職業人としての自分づくり、職場での関わり方、コミュニケーションスキルの磨き方を学んだほか、グループワーク「新社会人として業界・仕事への想いをPRする」に取り組んだ。
2日目の11日は、グループワーク発表、職業人が身に付けたいお金の知識を学習するほか、県建設業協会青年部の山崎匠幹事長(山崎組取締役)による講演「建設業で働く」を開く。また、「できる仕事人のビジネスマナー」、「さあ、自己改造スタートだ」をテーマとした講義も予定されている。