東近江市が整備を進めていた「都市計画道路小今建部上中線(聖徳工区)」(通称・外環状線)の道路工事が完了。市では、この道路を更に延伸し主要地方道彦根八日市甲西線に接続すべく、事業名「市道上中緑町小今線(今崎工区)」として着工に向けた準備を進めている。
都市計画道路小今建部上中線(幅員22b、4車線)は、主要地方道栗見八日市線と市道八日市芝原線をつなぐ幹線道路で、その内側を走る市道竹鼻相生線及び市道緑町線(通称・内環状線)とともに、八日市中心市街地を外周する道路ネットワーク網を形成、安全性・利便性の高いまちづくりを実現する。
「市道上中緑町小今線(今崎工区)」の計画は、市道八日市芝原線との交差点部(MEGAドン・キホーテUNY東近江店とコメリハード&グリーン八日市店の間)から市道御代参街道2号線までが既に整備済みとなっており、ここから近江鉄道線と平面交差し、主要地方道彦根八日市甲西線に接続するまでの約200bを、車道2車線に両側歩道の幅員16bの道路でつなぐ。
12年度(平成24年度)に予備設計、15年度に路線測量と近江鉄道平面交差に伴う交通量推計、16年度に交差点調査検討といった業務と関係機関・地元等との協議・検討を経て19年度に詳細設計を発注。現在は用地買収や近江鉄道線交差部の協議を鋭意進めており、早期の着工を目指している。
『都市計画道路小今建部上中線』は、東近江市の八日市地域の中心市街地を通る幹線道路である、南北の通称・大凧通り(市道八日市芝原線等)、東西の通称・八風街道(国道421号)が、いずれも2車線で中心部で交差し、集中により渋滞が慢性化していたため、環状道路の整備により道路ネットワークを確立し、渋滞を緩和・解消するために計画された。
建部上中町地先(主要地方道栗見八日市線、建部幼稚園付近)から、行政ゾーンを通って国道421号に接続した後、国道421号から市道建部北金屋尻無線(都・尻無愛知川線)までの「春日工区」を16年度(平成28年度)に完了。今回開通する「聖徳工区」は15年度に着工、ひばり丘・沖野2丁目・聖徳町・聖和町を通って東今崎町の市道八日市芝原線接続までの延長約780bを事業区間として、4車線+両側歩道(全幅22b)の道路を整備した。
現在着工に向けた取り組みを進めている「今崎工区」の更にその先線は、都市計画道路近江八幡八日市線の一部として整備を検討(市の道路整備アクションプログラム2019で『検討路線』の位置づけ)、県が整備を進める県道下羽田市辺線「三津屋バイパス」に接続し、主要地方道土山蒲生近江八幡線、近江八幡市内で計画の県道近江八幡竜王線「岩倉バイパス」などと連結し、八日市中心市街地と近江八幡市中心市街地を結ぶ幹線道路となる計画となっている。
なお、「都市計画道路小今建部上中線(聖徳工区)」は13日午前10時から開通式典を開催し、同日午前11時過ぎから開通する。
提供:滋賀産業新聞