岐阜薬科大学の統合キャンパス整備を計画する岐阜市は、整備手法について実施設計と施工を一括して発注するDB(デザインビルド)方式を採用することに決めた。
2023年度は建物の基本設計と土地造成の実施設計を先行して行うとともに、用地取得に向けた準備を進める。用地交渉が順調に進めば、25年度にも実施設計と施工を一括して発注し、26年度から着工したい考えだ。
現在の岐阜薬科大学は、大学西にある本部キャンパスと三田洞東にある三田洞キャンパスに分かれており、施設の狭隘(きょうあい)化、老朽化がが課題となっていた。市は、新カリキュラムで必要となるSDG(少人数グループ討議)などに対応した教室の整備が必要との判断から、2つのキャンパスを統合することに決めた。
整備基本計画では、既存本部キャンパスの西側に延べ約1万5000平方bの校舎や約5000平方bの体育館などを整備する。事業費は、設計費に約6億円、本体建設費(校舎、体育館など)に約90億円、用地買収・移転補償・敷地造営・道路移設などに約9億円の計約105億円を見込む。
22年度に用地測量、造成基本設計および地質調査などは実施済み。2023年度当初予算には1億4800万円を計上している。また、24年度の債務負担行為として限度額7200万円を設定した。
現在の岐阜薬科大学本部キャンパスの所在地は岐阜市大学西1ノ25ノ4、三田洞キャンパスは岐阜市三田洞東5ノ6ノ1。
提供:建通新聞社