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日刊建設タイムズ社
2023/04/07

【千葉】新拠点へ「シンボル軸」/松戸駅周辺地域の調査結果/松戸市

 松戸市は5日、「松戸駅周辺地域の不動産開発」「新拠点ゾーン(試みの場)における商業・業務・文化複合施設整備」「松戸駅周辺地域におけるオープンスペース活用」に関するサウンディング型市場調査の結果を発表した。利便性の確保やにぎわいの創出を行うためには、松戸駅と新拠点ゾーンをつなぐ動線「シンボル軸」の整備が必要不可欠との声が寄せられた。
 「松戸駅周辺地域の不動産開発」の調査には13社が参加。松戸駅はJR常磐線の快速停車駅であり、都心へのアクセスが良好であることから、周辺の住宅事業のポテンシャルは高いとする回答があった。
 商業に関しては、地元住民の日常生活に資する程度の小・中規模店舗であれば事業ポテンシャルがある。一方で、大規模なレジャー施設やホームセンターなどの大型商業施設は、道路基盤の脆弱性や駐車場整備が足かせになるため適さない。ホテルに関しては出店需要が低いとされた。
 業務については、大規模オフィスの需要は低いが、周辺人口に対応する規模の環境や働きやすさを追求した先進のオフィス床需要を満たす業務床、企業の支店機能、サテライトオフィス機能などには一定のポテンシャルがある。
 民間事業者による不動産開発の課題として▽多くの街区が0・5ha未満で再開発等大規模な開発がなじまない▽細街路が多く、駅へのアクセス性が脆弱で大規模開発を支える道路が少ない▽松戸駅東口のバスロータリーが遠い▽ペデストリアンデッキの老朽化――などが挙げられた。
 「新拠点ゾーン(試みの場)における商業・業務・文化複合施設整備」の調査には7社が参加し、4社が提案を行った。公共と民間の複合施設や単独の公共施設の整備などについて、事業手法や事業費が提案された。施設の管理方法については、想定している公共施設を民間事業者の独立採算により運営・維持管理することは困難であるとの声が寄せられた。
 また、新拠点ゾーンの調査に参加した全事業者から、商業・業務・文化複合施設を整備する際には、利便性の確保やにぎわいの創出のため、松戸駅から新拠点ゾーンへの動線(シンボル軸)の整備が必要不可欠であるとの提案があった。
 「松戸駅周辺地域におけるオープンスペース活用」の調査の参加事業者は2社。対象範囲内の公共施設を活用した音楽イベントの開催と、地域住民が飲食可能な空間の確保などが提案された。k_times_comをフォローしましょう
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