徳島県は、建設工事請負業者選定要綱に基づき、競争参加資格を認めた県内建設事業者1268者の「2023年度県内企業格付一覧表(業種別)」を公表した。本年度の格付けから建設キャリアアップシステム(CCUS)登録者、若年労働者の技士補の新規取得、県はぐくみ支援などの認証建設事業者を格付けで加点している。入札参加資格業者の総数は、前年度の1302者から34者減少した。土木一式の業者数は972者と29者減少、建築一式は471者と10者減少している。
今回からCCUS登録建設事業者に22年1月1日時点加入で5点、23年1月1日時点加入で3点を加点した。若年労働者の雇用で21〜22年に技士補を新規取得した場合は1人につき2点加算、徳島県はぐくみ支援企業などを23年1月1日時点で認証を受けている建設事業者には5点を加点した。
格付けは、各業者の格付点数以外に、技術者要件、完工高要件など工種ごとに各等級の要件がある。このため格付点数が高くても要件を満たさない場合、より下位の等級となる。22年度に引き続き、土木一式格付けの工事成績加算率の対象工事に、国土交通省四国地方整備局発注工事も加えている。
土木一式と建築一式は、格付点数の高い順に上位30者を特A等級としている(表参照)。特A業者は技術者評点、若年者雇用加算点数などに積極的な傾向が見られた。
土木一式は31位から226位までがA等級、227位から445位までがB等級、446位から696位までがC等級、697位から972位までがD等級。
建築一式は31位から79位までがA等級、80位から144位までをB等級、145位から471位までをC等級とした。
23年度県内建設事業者の格付を見ると、格付点数による順位は、土木・建築とも22年度に続き姫野組(徳島市)が1位となった。特A級には土木一式で西村建設(三好市)、建築一式には丸浦工業(三好市)、斎藤建設(徳島市)、荒川建設(鳴門市)が昇格した。
提供:建通新聞社