国23年度予算の内示を踏まえ、県土整備部は国庫補助と交付金を活用する河川・ダム事業をまとめた。事業費は23億7400万円で、前年度(29億6500万円)に比べて2割減少した。厳しい内示状況に、同部は「中国5県全体でも予算が減っている」(河川課)と話し、分析を進めている。
認められた補助の河川改修は6億6400万円。塩見川では護岸矢板などに2億4400万円を充て、水貫川は排水機場に絡んだ工事に1億8600万円で継続する。私都川はJR橋関連に1億4800万円、砂田川でもJR橋関連に8600万円。
河川メンテナンスは事業費8800万円が付き、湖山水門の更新工事などに着手。ダムメンテナンスは1億0700万円で、東郷ダムの堰堤改良などに新たに取り組む。
また、防災・安全交付金の河川改修は12億4200万円。由良川に1億8200万円ほか、大井手川、加茂川、小松谷川、日野川などの護岸工を促進する。
知事選のため、県予算は骨格編成となっており今後、同部は骨格予算の範囲内で各事務所に第1次配分して執行。県予算を上回った今回の国認証分は「6月補正」で肉付けする。
日刊建設工業新聞