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滋賀産業新聞
2023/04/07

【滋賀】豊郷町 豊郷小学校旧校舎群の大規模修繕等

 豊郷町は、2009年3月に改修を完了し、2013年に国指定登録有形文化財に登録されている豊郷小学校旧校舎群の大規模修繕工事及び周辺整備工事を計画。今月下旬から5月上旬に条件付一般競争入札を公告すべく準備を進めている。予算は、今年度当初予算に2億2016万5千円(監理業務委託料を含む)を計上している。
 対象施設は、同町大字石畑518にある豊郷小学校旧校舎群及び外構(前庭及び駐車場の範囲)。旧校舎群の構造は、〔本館〕2階建(一部3階建)鉄筋コンクリート造、〔講堂〕2階建(一部地下1階)鉄筋コンクリート造、〔酬徳記念館〕2階建(書庫内3階建)鉄筋コンクリート造、〔渡り廊下〕平屋建(講堂側、図書館側の2棟)鉄骨造。規模は、建築面積合計2355・89平方b、延床面積合計4859・24平方b。
 工事内容は、〔屋上防水〕本館、講堂、酬徳記念館の3棟とも全面防水改修、〔外部修繕〕外壁、建具、樋その他金物等の劣化箇所の修繕、〔外部洗浄〕外観の美観を取り戻すため外壁、建具等の洗浄、〔内装〕床、壁、天井は仕上げが著しく劣化している箇所の修繕、〔内部建具〕3棟の施錠をマスターキーにて一括管理できるよう錠およびノブの更新、〔空調設備〕3棟とも既存の空調室内外機を撤去・新設する更新、〔衛生設備〕本館内図書館及び酬徳記念館のトイレは排水の不具合を修繕、〔外構〕舗装劣化及び破損箇所の修繕―等を行ない、文化財としてふさわしい美観を取り戻し、また今後の維持管理面での長寿命化及び安全面・利便性等の向上を目指す。
 設計業務は、昨年度にプロポーザルで選定した活齬ア社ヴォーリズ建築事務所(大阪市)が担当した。
 豊郷小学校旧校舎群は、昭和12年に近江商人、商社「丸紅」の専務であった古川鉄治郎氏によって寄贈され、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏の設計で建てられた。当時は、「白亜の教育殿堂」「東洋一の小学校」といわれ、平成25年に国の登録有形文化財に登録された。現在は、町立図書館や子育て支援センターなど、町の複合施設として利用され、校舎の見学もできる。

提供:滋賀産業新聞