国土交通省中国地方整備局は3月31日、2023年度岡山県関係の河川、道路、港湾分の直轄予算概要を公表した。総額は2%減の268億9600万円の予算規模となった。
このうち、河川事業は対前年度比1%増の76億2100万円で、岡山三川(吉井川、旭川、高梁川)整備の他、河川激甚採択対策特別緊急事業の小田川付け替え関連事業の完成を目指す。
道路事業関係は6%増の173億7500万円で、国道2号玉島・笠岡道路U期や国道180号岡山環状南道路など継続整備の他、新規事業として国道53号の2交差点改良に取り組む。
港湾事業は45%減の19億円を計上、水島・玉島航路(水深12b)浚渫や水島港廃棄物海面処分場の減容化対策工事(岡山県)などを進める。
各事業予算は次の通り。
【岡山河川事務所】
▽吉井川河川改修事業(岡山市東区西幸西)−高潮堤防整備など1億4100万円
▽旭川河川改修事業(岡山市中区江崎地先)−の築堤整備など1億円
▽高梁川河川改修事業(倉敷市西阿知町西原〜片島町(巻倒)地区)−築堤整備など11億0400万円
【高梁川・小田川緊急対策河川事務所】
▽「真備緊急治水対策プロジェクト」河川激甚災害対策特別緊急事業−23年度を事業完成予定年度とし、直轄で進める小田川合流点付替え築堤護岸や、県と倉敷市が行う小田川3支川(末政川・高馬川・真谷川)の整備などに55億4500万円
【岡山国道事務所】
▽国道2号玉島・笠岡道路(U期)と笠岡バイパス(浅口市金光町佐方〜笠岡市茂平)−25年度開通に向け改良工事、橋梁上下部工事、トンネル工事などに102億3100万円
▽国道180号岡山環状南道路(岡山市南区藤田〜古新田)−24年度開通に向け改良工事、橋梁上下部工事などに35億7700万円
▽国道180号総社・一宮バイパス(岡山市楢津〜総社市井尻野)−用地取得、改良工事、橋梁上下部工事などに11億1500万円を計上、岡山市北区一宮山崎〜今岡間を24年度開通を目指す
▽国道180号総社防災(総社市日羽〜美袋)−延長約1・2`の路面冠水防止のため調査設計、改良工事に1億5000万円を計上、新規着手する
▽国道53号金川交差点改良(岡山市北区御津金川)−複雑な動線による事故を防止する事故ゼロプラン対象区間として、右折レーン延伸、路面標示、交差点交通整流化に1000万円を計上、調査設計などに新規着手する
▽国道53号中央中学校交差点改良(久米郡美咲町原田)−事故ゼロプラン対象地区として右折車線新設などの調査設計に1000万円を計上、新規着手する
▽国道30号藤田電線共同溝(岡山市南区藤田)−延長約3`の上下線で、調査設計、本体工事、引き込み・連携設備に4億1000万円を計上
▽トラック・バス渋滞ポイント対策−国道2号伊部東交差点(備前市)車線運用変更予定
【宇野港湾事務所】
▽水島港国際物流ターミナル整備事業(倉敷市)−水島・玉島地区航路(水深12b)の終節工事などに19億円
▽水島港廃棄物海面処分場整備事業(岡山県)−埋立護岸内の減容化対策工事に9億円
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提供:建通新聞社」