日本工業経済新聞社(群馬)
2023/04/05
【群馬】太田市は給食室新築工事を毛里田小で計画中
太田市は毛里田小学校(只上町970−1)の給食室改築工事を計画しており、第1四半期中に建築、機械、電気の3分離とし一般競争入札で公告する。改築により、各校の自校方式から毛里田中学校(矢田堀町242−2)を子とする親子方式へ移行。当初予算で関係する工事費に2億9000万円程度を計上。既存給食室等の解体工事費および受配校となる毛里田中学校の給食室改修工事費は含まれていない。
改築工事を行う給食室はスクールバス駐車場および乗り降り場として利用しているため、整備工事を和田兼建設(太田市)が先行して進めた。毛里田小の給食室解体工事および毛里田中の給食室改修工事については、24年度の夏ごろの発注となりそう。設計業務については、22年度にアークプランニング(太田市)が手掛けている。
親となる毛里田小については◇調理室◇洗浄室◇検収室◇下処理室◇肉・卵等処理室◇食品保管庫◇配膳・下膳室◇プラットホーム◇配送風除室◇回収風除室−を整備する計画。
毛里田中の改修工事は、既存配膳室および既存調理室の間の既存壁などを撤去し、一体的に利用する。
給食はコンテナ(1500o×730o×1410o程度)に入れて配送しており、開口寸法を確保するために外部建具の改修を行う。また、配送されたコンテナを置き給食を配膳するため、既存厨房機器などを撤去することで、床の段差を解消する考え。
既存の給食室は毛里田小がS造平屋、床面積約440u。毛里田中はS造平屋、床面積約200uとなる。
同市ではこの他、新田学校給食センターの受配校としていた6校を全て親子方式に切り替える予定で、生品小学校(新田村田町1365)、木崎小学校(新田木崎町1121)、綿打小学校(新田上田中町795−3)の給食室についても工事の発注が計画されている。
現段階では第3四半期での工事発注を想定。工事費は22年度の9月補正予算で各校3億560万円を限度額とした2023年度までの債務負担行為を設定している。
設計業務は生品小は西岡設計(太田市)、木崎小はオコノギアーキテクトオフィス(太田市)、綿打小は糸井建築設計事務所(太田市)が担当。
また、旭小学校(東矢島町1249)も改築を進める方針としており、設計委託料を当初予算で520万円を計上している。
市はこれまで、新田学校給食センター1カ所で、複数校の調理を行うセンター方式としていたが、老朽化が著しいため機能を停止することを検討していた。
給食センターは1987年に建設され、S造2階建て、延べ床面積837uの規模。将来的に廃止する方針を示している。