甲賀市は、計画している柏木公民館改築事業について、9月補正予算で工事費を計上する考えで調整を進めている。
予算措置後は、直ちに工事発注へと進め、12月市議会での契約承認を求めていく。ただし、現在地元との協議を進めているところで、再精査や調整が必要となった場合は再度スケジュールを見直していく可能性もあるとのこと。
現在のところ、発注方式は事後審査型一般競争入札が有力視されている。整備手順は、支所機能を周辺に移転させた後、既存施設の解体へと進み、同地に新施設を建設する考え。それら一体の作業工期として15ヵ月を想定している。
なお、新施設の規模等は現在のところ未確定としている。加えて、手狭となっている駐車場整備についても、新施設の規模が定まっていないことからこちらも検討中としている。
設計は、環境デザイン(草津市)が担当しており、6月には業務が完了する見通し。
同市水口町北脇1615―1にある柏木公民館は、74年(昭和49年)に敷地内にRC造2階建、延658・58平方bの公民館を建設。これまで緊急度や優先度を考慮しながら修繕を行うなど、施設の維持管理に努め、今年度も雨漏れに対する緊急対策として防水ゴムシートの経年劣化による一部破損の修繕に着手しているが、施設全体の老朽化が進んでいることから、将来的に大規模な工事が必要と市は認識したことから事業化。11年度(平成23年度)から地域市民センターを併設し、地域の自主活動拠点として活用していることもあり、市民・利用者に意見を求め、地元の考えに沿った同公民館の未来像を探っているところだ。
提供:滋賀産業新聞