県土木部は、将来を担う子供たちなどに土木への親しみを持ってもらうためのオリジナルキャラクター「かごしま未来応援隊」を誕生させた。鹿児島になじみのある7種の動物をイラスト化し、道路や港湾、空港、砂防、河川などのインフラ分野にちなんでそれぞれ命名。今後、情報発信のツールとして活用し、建設業の担い手確保や技術職員の入職促進にもつなげていきたい考えだ。
2021年11月に着手した「かごしまインフラ魅力発信プロジェクト」(通称・PRプロ)の一環で、土木部では初となる取り組み。若手職員を中心にプロジェクトチームを結成し、土木のPRや情報発信の手法などについて検討を進めてきた。
新たに誕生したキャラクター(得意なインフラ分野)は、ホッキョクグマの「しろくま隊長」(ドボク全般)をリーダーに、薩摩犬の「りくちゃん」(道路・まち・住まい・下水道)、アカウミガメの「マリンくん」(みなと・海岸)、にわとりの「そらくん」(空港)、ヤクシマザルの「さぼちゃん」(さぼう・がけ崩れ対策)、アヒルの子の「りばちゃん」(川・ダム)、アマミノクロウサギの「アミちゃん」(あまみのこと全て)−の7人で構成。それぞれの得意分野を生かして、子供たちをはじめとした県民に親しまれる情報発信に努める。
所管する監理課では「少子高齢化の進行等で、建設業の担い手確保はもとより、本県技術職員の確保も難しくなりつつある。未来を担う学生や子供たちが業界の仕事や公共事業に関心を持ってもらうきっかけになれば」としている。
キャラクターの愛称は「KMO」(Kagoshima Mirai Ouentai)。今後周知を図りながら、将来的には現場の工事看板等での活用も目指したい考えだ。