日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/04/05
【埼玉】埼玉中部環境保全組合 新ごみ処理施設整備の基本構想案を公表
埼玉中部環境保全組合は、新たなごみ処理施設の整備計画に関する基本構想案を公表した。建設予定地として鴻巣市郷地字魔王、安養寺字埜の各一部を充て、2032年度の供用開始を目指す。事業費総額は約257億円規模と試算した。24年度内に基本計画をまとめ、26年度にも整備運営事業をPFI・PPP方式で発注する計画。
現在利用している埼玉中部環境センター(吉見町大串2808)の老朽化に伴い、鴻巣・北本の2市と吉見町が同組合を事業主体として新たなごみ処理施設を整備するもの。本年度は基本計画の策定委託と生活環境影響調査を行う。造成工・建設工は27年度〜32年度にかけて実施したい考え。
新施設には1日当たり165tの処理能力を持つ焼却施設をはじめ、マテリアルリサイクル推進施設として不燃・粗大ごみ処理施設(29t/日)と、容器包装リサイクル施設(13t/日)を備える計画。ストックヤードは1000u規模での整備を見込む。
事業に当たっては、国の循環型社会形成推進交付金等財政支援制度を適用する計画。同制度は適用事業に対し、脱炭素社会に貢献する施設機能の整備を義務付けており、今後は発電や熱供給によるエネルギー回収などを検討していく構え。