東近江市は、2023年度当初予算の社会教育費に、市立八日市図書館大規模改修工事に係る予算(2億5510万円)を計上した。順調に行けば6月からの着工を予定している。
市立八日市図書館は、同市八日市金屋2丁目6―25の敷地7595・66平方b内に建つ。規模は、鉄筋コンクリート造3階建、延2204・27平方b。市内全域をカバーする拠点図書館として専門書から実用書まで幅広くそろえ、2階には自然環境を考えるコーナー「風倒木」があり、無農薬の豆をひいたドリップコーヒーを飲みながらゆっくり読書のできる憩いのコーナー、本のリサイクルショップ・ぶっくる、展示ギャラリー、集会室などがあるが、開館から30年が経過して各所に老朽化が目立っている。
主な改修内容は、▼外壁タイルの改修▼屋根の改修▼竪樋の改修▼外部建具の改修▼開架貸出室の排煙窓、シート防炎垂れ壁の改修▼開架貸出室の天井改修▼空調機器及び配管更新―など。
設計は、同工事及び同一敷地に建つ旧八日市保健センター空調改修工事の設計を合わせ昨年度に行なった指名競争入札で落札した竃田建築設計事務所(東近江市)が担当した。
旧八日市保健センターは、鉄筋コンクリート造2階建、延1194・94平方b。2018年度(平成30年度)に、八日市保健センター、湖東保健センター及び能登川保健センターを移転・統合し、市民の健康寿命延伸のため「妊娠・出産・子育て・健康づくり・介護予防」など子どもから高齢者まで切れ目ない支援を実施し、併せて地域の防災拠点(福祉避難所)となる施設『保健子育て複合施設ハピネス』完成後、東近江市が発祥の地とされる江州音頭を紹介する「東近江江州音頭会館」として開館し、伝統芸能を次世代に継承する拠点として活用されている。
設計発注段階には、空調設備の更新を行なう予定で、現状の空調方式が八日市図書館からの中央熱源方式(吸収式冷温水機)を利用したものであるため分離、施設規模と室内の利用状況に合わせた電気式での空調機器及び配管に更新。これに伴い旧空調機器及び旧配管の撤去を行う。また、併せて既存照明設備をLED照明設備に更新を行うとしてた。設計発注段階での予定工事費は2500万円から3000万円。
提供:滋賀産業新聞