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建設経済新聞社
2023/04/04

【京都】令和5年度当初予算(京都関係) 新規で煤谷川大規模特定河川事業

 近畿地方整備局は3月31日、令和5年度当初予算を発表。同局関係は、直轄事業費3088億円、補助・交付金事業費7561億円の計1兆0649億円。これに国庫債務負担行為(ゼロ国債)440億円を加え、合計で1兆1089億円となった。
 令和5年度補助事業の府県別内訳表(事業費ベース)によると、京都府は合計671億2500万円。内訳は治水21億0100万円、海岸4000万円、道路整備143億7200万円、港湾9600万円、空港0、住宅対策5億0200万円、市街地整備27億2900万円、都市水環境整備0、下水道83億3400万円、国営公園等0、社会資本整備総合交付金101億6500万円、防災・安全交付金286億2700万円、推進費等1億5800万円。
 京都関係の令和5年度に新規着手する主要な事業をみると、補助事業の淀川水系煤谷川大規模特定河川事業(精華町)に令和5年度事業費として2億6600万円を投入する。令和5年度はJR橋(設計)、府道橋迂回路設置、農道橋(設計)、護岸工L100mを予定。
 現況河川は流下能力が低く、横断工作物の改築を含めた集中的な改修が必要となっており、河道掘削や橋梁架替等による河川改修を実施し、早期に地域の安全性の向上を図る。概ね50年に1回程度の降雨により予想される278f(1739戸)の浸水被害解消を図る。事業区間はL1800m。
 京都市河川メンテナンス事業(三栖排水機場)(京都市)(淀川水系宇治川派流)に令和5年度事業費として2000万円を投入する。
 当該地域は、低平地に人口や財産が集中する流域の特性上、洪水を早期に河川へ排水する必要があることから、排水機場は非常に重要だが、施設設置から40年以上が経過したポンプ施設の更新が必要となっている。そのため、計画的な予防保全措置としてポンプ設備等の更新を行い、ライフサイクルコストの縮減を図る。
 道路関係は、直轄事業(交通安全事業)の国道9号交通安全対策(園部駅前交差点交通安全対策)(南丹市園部町小山東町、延長0・1q)に令和5年度事業費として2500万円を投入する。
 国道27号交通安全対策(公文名地区歩道整備)(舞鶴市公文名、延長0・1q)に令和5年度事業費として1500万円を投入する。
 直轄事業(電線共同溝事業)の京都27号電線共同溝(舞鶴電線共同溝)(舞鶴市市場〜余部下、延長7・5q)に令和5年度事業費として4000万円を投入する。
 下水関係は、補助事業として、福知山市の福知山終末処理場汚泥処理施設脱炭素化推進事業(福知山市終末処理場)に令和5年度事業費として19億4200万円を投入する。
 福知山終末処理場では、下水汚泥のエネルギーを有効利用する固形燃料化施設・消化施設の導入により、温室効果ガスを削減し、下水道施設の脱炭素化を図る。
 令和5年度の道路調査の見通しとして、都市計画・環境アセスメントを進めるための調査で、国道1号堀川通や大津・京都間、亀岡方面の京都都市圏及びその周辺地域について、交通円滑化や幹線道路の機能強化等に係る調査を実施する。
 また山陰近畿自動車道について、計画の具体化に向けて兵庫県及び京都府と連携して進める。
 継続事業では、桂川河道掘削(京都市)は、桂川において平成25年台風18号洪水を安全に流下させるため、河道掘削等の治水対策を推進する。
 由良川中下流部河川改修(宮津市、舞鶴市他)は、下流部において平成16年台風23号洪水により家屋浸水被害の発生した地区の被害軽減を図るため、由良・石浦地区や高畑地区において堤防整備等を実施。
 一般国道312号山陰近畿自動車道大宮峰山道路は、国による直轄権限代行により改良工事、橋梁下部工事等を実施し、事業を推進。
 災害時における人流・物流の確保として、一般国道1号震災対策(木津川大橋)を引き続き進める。
 国立京都国際会館(展示施設)(京都市左京区)は、事業費約10億円を投入。増築に着手する。
 京都府におけるハード・ソフト一体となった総合的な浸水対策の推進(防災・安全)として、安祥寺川ではトンネル河川整備、四宮川では護岸整備等を行い、早期の流下能力向上、浸水被害の軽減を図る。
 橋梁修繕の推進では、国道27号肥後橋(綾部市東山町地先、昭和25年架設、延長79・0m、幅員6・2m)で修繕を行い長寿命化を図る。
 京都府内における国土強靱化に資する道路整備の推進では、京都府の一般国道423号法貴バイパス(亀岡市西別院町笑路〜曽我部町犬飼、延長3・6q)を支援する。
 京都9号交通安全対策(南丹市園部町本町地区歩道整備事業)は、南丹市の土地区画整理事業に併せて歩道を整備する。事業費は約5億6000万円。
 久御山町市田・林・佐古整備地区において、車両の一層の速度低下を促す「ゾーン30プラス」の区域設定と合わせ、ソフト対策とハード対策を組み合わせた交通安全対策を推進する。令和5年度当初事業費は約6000万円。道路管理者は交差点改良(両側歩道整備)、物理的デバイスの設置、迂回路の設置を行う。
 官民連携による渋滞対策を国道24号大久保田原交差点(久御山町)で行う。
 一般国道24号寺田拡幅(城陽市寺田〜富野、延長2・1q)は、令和5年度事業費として14億5000万円を投入。改良工事、舗装工事等を実施し、新名神高速道路と合わせた開通に向けて事業を推進。
 舞鶴港和田地区国際物流ターミナル整備事業(舞鶴市)は、令和5年度事業費として8億7000万円を投入。国際物流ターミナルの整備を推進する。
 京都府の「みなとオアシス」の拠点機能強化を図る京都府港湾施設整備として、緑地施設の改修を推進する。
 このほか、完成・開通事業箇所をみると、補助事業の京都府の国道307号市辺〜奈島(城陽市市辺〜奈島、延長1・3q)を令和5年度に開通予定。令和5年度事業費は2億0800万円。
 社会資本整備総合交付金、防災・安全交付金関係で、国道175号下天津(福知山市、0・46q)。