嬬恋村は2023年度、新嬬恋会館の建設工事に着手する。工事は工種ごとでの発注を検討しており、いずれも一般競争入札となることが見込まれる。12月定例議会で契約議案の上程を見込んでいるが、設計に詰めが必要となったことから数カ月のズレが見込まれる。当初予算には、24年度の債務負担行為分を含めて約20億円を計上。2カ年でRC造地下1階、地上2階、延べ床面積約2000u規模の施設を建設する。
当初予算での23年度事業費は本体工事費2億2000万円、解体工事費9900万円などの他、24年度の債務負担に事業費17億20000円を設定している。
現在の嬬恋会館は老朽化により、壁のクラックや外壁の損傷、3階大ホールの雨漏りなどが見られるほか、バリアフリー化に対応していないなどの課題が出ている。また、耐震性の問題もあることから改築を計画。現在の嬬恋会館がある箇所への建て替えを決めた。基本および実施設計は福島建築設計事務所(前橋市)が担当している。
基本設計の段階で、各階の床面積として◇地下=230u◇1階=1770u◇2階=661u−を想定。1階には2階と吹き抜けで242uの大ホールの他、多目的ホール(50u)、和室(62u)、調理室(62u)、教育委員会(58u)などを設ける。地下は大ホールの空調換気のための機械室となる。
2階は、205u規模の図書室を中心にサークル活動室(86u)などを整備。また、13人乗りのエレベーターを1基整備する。
内装部は内装材や家具、建具などの建材を木質化。県産木材を利用することで地産地消として地域振興や地域経済の活性化にもつなげる。
駐車場は、おもいやり駐車場2台を含む84台。アスファルト舗装面積は2297uとしている。
建設地には現在、嬬恋会館と嬬恋村の商工会館として利用されている旧農政局庁舎があることから、解体工事を年度早期に2棟一括で指名通知を予定。各施設の規模は、嬬恋会館がRC造3階建て、延べ床面積1345u。商工会館はS造2階建て、延床面積919uとなっている。