日本工業経済新聞社(群馬)
2023/03/29
【群馬】上の山浄水場の更新へ 第1四半期に工事発注
藤岡市は上の山浄水場の更新工事について、2023年度第1四半期の発注へ準備を進めている。配水池、管理棟、機械設備などを新設するほか、管路や場内の整備も行う。23年度当初予算に工事費4600万円を計上したほか、24年度〜25年度を期間とする債務負担行為の限度額に工事費11億4300万円を設定。総額11億8900万円で工事を進める。詳細設計はNJS(東京都港区)がまとめた。
鬼石字上之山687−2の敷地に整備されている同浄水場は浄法寺系配水池、三波川系配水池、鬼石・浄法寺系配水池の3池で構成している。いずれも1964年に建設された。鬼石地区中心部に上水を供給する重要施設に位置付けられており、二次災害も懸念されていることから工事を行う。
既存施設東側の敷地約1500uへ配水池などを新設する。配水池は1池築造。容量は1350立方mで、構造はRCとなり、1310・64立方mのコンクリートと172・59tの鉄筋を使用して建設する。内張にステンレスを採用。基礎工としてφ600o、長さ12・5mのPHC杭を145本打ち込む。
管理棟はRC造2階建て、延べ床面積159uの規模で整備。基礎工としてφ600o、長さ10mのPHC杭を14本打設する。
機械設備工事は◇次亜注入ポンプ2台◇緊急遮断弁1台◇高区送水ポンプ2台◇薬注用給水ユニット2台−の設置をメインに行う。
管路整備ではφ50o〜φ300oのダクタイル鋳鉄管などを延長約300m敷設する。
場内整備工事については、アスファルト舗装工を445・2u施工するほか、深さ180o〜500o×幅180o〜300oの側溝を延長73・7m敷設する。U字溝や落蓋式側溝の設置を行う。
なお、既存施設は解体せずに機能の廃止のみを行う。既存配水池は、いずれもRC造で◇浄法寺系配水池=縦10m、横10m、深さ2・54m、容量253・8立方m◇三波川系配水池=縦12m、横7m、深さ2・1m、容量173・8立方m◇鬼石・浄法寺系配水池=縦22・8m、横12m、深さ3・7m、容量1010立方mとなっている−。