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　川崎市は、30年後の臨海部の将来像などを示す「臨海部ビジョン」のうち、10年以内に先導して取り組む「リーディングプロジェクト」を改定する。ＪＦＥスチールの高炉休止に伴う大規模な土地利用転換や２０５０年カーボンニュートラルなど臨海部に関する環境が変化したことから、現行のリーディングプロジェクトに設定している13のプロジェクトを統合、拡充または新設し、11のプロジェクトに再編する。
　臨海部ビジョンは18年３月に策定。30年後の臨海部が目指す「将来像」と取り組みの方向性を示す「基本戦略」、10年以内に取り組む「リーディングプロジェクト」で構成される。　
　新たなリーディングプロジェクトは▽�@新産業創出▽�A大規模土地利用転換▽�B資産活用・投資促進▽�Cカーボンニュートラル推進▽�D港湾物流機能強化▽�E世界に誇れる人材育成▽�F働きやすく暮らしやすい環境づくり▽�Gエリアブランディング▽�H国内外の人々が魅力を感じる地域づくり▽�I災害対応力向上▽�J交通機能強化―の11項目。
　新産業創出プロジェクトではキングスカイフロントでの新たな価値の創出、大規模土地利用転換プロジェクトでは南渡田地区の新産業拠点の形成、扇島地区や周辺地区の土地利用転換を推進する。
　カーボンニュートラル推進プロジェクトではカーボンニュートラルエネルギーの供給拠点や炭素循環型コンビナートの形成など、働きやすく暮らしやすい環境づくりプロジェクトでは生活利便施設や都市環境の整備などに取り組む。
　災害対応力向上プロジェクトでは広域的な地域の防災・減災対策を向上するための機能の導入を進める。
　同ビジョンの改定に向けて、市は「臨海部ビジョンリーディングプロジェクトの改定（案）」を策定した。４月17日まで意見を募集している。
提供：建通新聞社