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北陸工業新聞社
2023/03/27

【富山】『自由で楽しい建築の創造を』/建築士免許交付式開く/県、建築士会

 富山県と県建築士会は24日、富山市のサンシップとやまで、2022年度「建築士免許交付式」を開いた。合格者のうち、登録申請を行った新建築士(一級7人、二級40人)ら50人が参加した。
 式辞で、西野晴仁県建築士会会長が「多くの方は働きながらの受験で、大変だったと思う。昨今、省エネなどの法律が増え、試験内容が難しくなっている。合格者は年々絞られ、これから貴重な資格になる」と述べた上で、「資格は権利だが、社会への責務も負う。一般の人は受けることがない、行政処分を受けることもありえる。小さな間違いも大きな社会問題に発展することさえある。きちんと期待、責務に応え、自由で楽しい建築を創造してほしい」と訴えた。また、「建築士として社会に出れば、一人では解決しにくいこともある。建築士会には相談できる経験豊かな仲間がいる。この機会に会員となり、力強い友達の輪を作っていただきたい。建築士の品位と技術向上を大切にし、これからの皆さんの大活躍を祈念したい」と話した。
 合格者の氏名を紹介後、新建築士を代表し、二級の八幡美紀さん、一級の草野圭亮さんに西野会長から免許証明書が手渡された。
 続いて、本江誠県土木部建築住宅課長が「建築士は一定規模以上の建築物の設計、工事監理業務を独占する一方、自らの業務に誠実に取り組み、発注者や社会の様々なニーズに応え、良好な住環境を作り出すことが求められる。その実現のためには、日ごろから設計や工事監理に必要な知識、技能の向上に向けた研さんに努め、建築のプロとして、コンプライアンスを遵守し、社会的な信頼に応えることが重要。建築業界では空き家対策や耐震化、省エネ対策などの課題に直面している。建築士として、これらの課題に積極的に取り組み、安全・安心で快適な住環境づくりに協力をお願いしたい」とあいさつした。
 同課の蟹谷友之課長補佐が新建築士に対し、心構えや関係法令といった今後の注意事項を説明。県建築士会研修委員会の川合光行委員長が建築士会への入会案内を説明した。
 最後に、荒井好一郎建築設計室の荒井好一郎氏による講演「建築主の想い×(建築士+職人)=満足度120%」の定理を演題とした講演会もあった。

hokuriku