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北陸工業新聞社
2023/03/27

【石川】本多の森との回遊性向上を/知事公舎利活用検討委/−県−

 金沢市広坂にある築後約100年が経過した知事公舎の利活用策を考える石川県の検討委員会(委員長・水野一郎金沢工業大学教授)の初会合が24日、しいのき迎賓館で開かれ、馳浩知事はコンセプトとして「物語性」「回遊性」「県・金沢市連携」「文化ゾーンにふさわしい設え」「県民開放」「新たなブランド化」「民間活力導入」の7点を示し、隣接する金沢21世紀美術館をはじめ、本多の森文化ゾーンにある各施設を結ぶ新たな観光ルートづくりに意欲を示した。
 利活用するのは、1926年に建てられた知事公舎及び副知事公舎、旧城南荘(旧横山邸)で、敷地面積が4700平方メートルで、これまでに県庁内の関係部局若手職員からなるワーキンググループへアイデアを持ち寄るなどしていた。
 検討委員会の委員からは、「知事公舎を交流的に、城南荘を展示施設的に活用してはどうか。知事公舎は内部改修を加えてもいい」「金沢21世紀美術館とセットで富裕層向けに食事会、宿泊ができるようにしてはどうか」「軸となるコンセプトに茶道文化を据えてみては」―といった意見があったほか、水野委員長は「回遊ルートとして知事公舎と金沢21世紀美術館の間にある辰巳用水を橋で結び、旧県立図書館、県社会福祉会館、金沢市職員会館をどうするのかを含めて総合的にブラッシュアップすれば、東京の上野の森に匹敵する文化ゾーンとなる」などとその可能性に言及した。
 委員会は新年度に入り2回の会合で基本的な考え方をまとめ、年度後半から基本構想の策定に移行するスケジュールだ。

hokuriku