多賀町は、老朽化により22年度隣地で「久徳うぐいすこども園」への改築工事を発注した久徳地先の「旧・多賀幼稚園」園舎について、23年度は園舎の解体と跡地の駐車場および園庭整備を行う考えで、先ごろ23年度当初予算案に事業費を計上した。予算が措置できれば、4月下旬〜5月上旬にも解体と跡地整備の工事について一括で入札を公告し、5月末にも開札し施工者を選定、6月議会での契約承認を経て着工し、順調にいけば年内にも完了させたい考え。
23年度当初予算案に計上したのは、旧幼稚園舎の解体工事および園庭・駐車場工事を行う認定こども園運営事業費1億0264万7千円。解体するのは、78年9月に竣工した旧久徳保育園の施設を活用し02年に開園した多賀幼稚園(多賀町久徳348)の旧園舎で、S造平屋建、699・82平方b規模。敷地面積は約1000平方bで、園舎解体後の跡地は8割程度をアスファルト舗装・標示を備えた駐車場に、約2割は園庭として整備する計画。園舎解体・跡地整備に係る設計業務は21年度に新園舎の設計・監理について実施したプロポーザルで選定した大村建築設計事務所(長浜市)が行った。
「久徳認定こども園」の改築事業は、旧多賀幼稚園の園舎隣接地においてS造2階建、延1575・94平方b規模の幼保連携型認定こども園を新築。施工は桑原組彦根支店(22年6月22日開札・7億1775万円)が担当し工期は3月25日まで。こども園は6月に開園する。
町教育委員会では、多賀幼稚園の建替えや改修等の老朽化対策を含め、町内における全体的な幼児教育施設のニーズや施設のあり方、運営や老朽化した園舎対策等を盛り込んだ基本構想を19年度取りまとめ、多賀幼稚園について隣地で定員140名規模の「こども園」としての改築方針を決定。20年度に測量、21年度建設用地取得、指名型プロポーザルによる新園舎の設計案の選定から設計、進入路の道路部分の設計・施工、造成工事を実施、22年度は新園舎の本体工事を発注・着工し、年度内に完了見通し。23年度の新園舎供用開始とともに、現園舎の解体工事と跡地の駐車場整備を計画している。
提供:滋賀産業新聞