十日町市上下水道局は2023年度、千手浄水場改築更新の詳細設計に着手する。水道事業会計の当初予算案に委託料4000万円を計上した。
22年度に発注した基本設計の進ちょくが遅れ、施設配置の検討など一部作業を23年度に繰り越すことになった。詳細設計についてはその完了後となるが、現時点では第1四半期の着手を目指しているという。
創設から50年以上が経過した同浄水場(計画給水人口8400人、1日最大計画給水量4058立方メートル)は、創設浄水棟(1970年完成)、増設浄水棟(80年完成)、生物処理棟(93年完成)の3棟から成る。このうち、創設浄水棟と増設浄水棟の建屋は老朽化が著しく、ひび割れや損壊が特に多く発生しており、耐震性は皆無に等しい状態。加えて、ろ過機や遠方監視装置も耐用年数を過ぎ、修繕の部品も入手不能となっていることから、改築更新を実施する。更新にあたり、創設浄水場と増設浄水場を生物処理棟に集約することなどを検討している。事業費は約11億円。