川崎市は、7月から建設キャリアアップシステム(CCUS)活用モデル工事を試行するため、まちづくり局と建設緑政局、上下水道局で実施要領を策定した。モデル工事は、いずれも7月1日以降に指名通知または公告する全ての工事のうち、受注者が希望する工事が対象となる。港湾局でも同じく試行工事の実施要領を策定しており、3月末ごろに公表する。この他の部局から発注する工事についても、まちづくり局などの実施要領に基づきモデル工事を試行できる。
モデル工事を実施する受注者は、施工計画書にCCUSの活用内容を記載し、CCUS登録事業者であることが分かる書類を添付する。活用実績についてはCCUSからダウンロードできる就業履歴一覧表を監督員に提出して確認を受ける。
工事の完了までにCCUSへの事業者登録、現場ID登録、就業履歴の情報登録を達成した場合、工事成績評定で0・4点を加点。書類が確認できた場合は、工事成績評定点の考査項目・細別「創意工夫」の「その他」に加点する。受注者に責任がない事情でCCUSの活用が困難となった場合は、受発注者の協議を経て活用工事の対象から外すことも可能としており、工事成績評定点は減点しない。
CCUS活用にかかる費用は受注者の負担とする。
提供:建通新聞社