日本工業経済新聞社(群馬)
2023/03/22
【群馬】太田市はスケートパーク整備事業の建設地明らかに
太田市が進める(仮称)太田市スケートパーク整備事業について、2023年度明け早期に工事発注することが分かった。これまでは北部運動公園(上強戸町2079−3)の北広場を候補地としていたが、22年度に新田庁舎(新田金井町29)北側の(仮称)太田西複合拠点公共施設の建設地に隣接地するかたちで整備する方針に切り替えた。工事費は当初予算で1億6000万円を計上している。
スケートパーク整備は当初、北関東自動車道太田強戸スマートIC付近を候補地としており、20年度の当初予算で工事費1億円を計上していたが、着工を前に事業の再検討を行い、工事を見送っていた。基本設計、実施設計も含めて同箇所で完了しており、修正設計業務は技研コンサル(前橋市)が担当。測量設計は地域計画(太田市)が手掛けていた。
太田強戸スマートIC付近の候補地からは、既存の建物などを撤去する必要がないために、21年度に北部運動公園を新たな候補地に選定。これまでの実施設計業務をもとに22年度に再度、実施設計業務へ取り組み、23年度に施工を行うとしていた。
しかし22年度にはさらなる新たな候補地案として、新田庁舎跡地北側が浮上。候補地付近は陸上競技場やサッカー場、文化会館総合体育館エアリスなどが整備されているほか、(仮称)太田西複合拠点公共施設の建設も予定されている。加えて、ジョイフル本田新田店などの商業施設も立地していることから、多くの人の来場が見込まれる場所となっている。
レイアウトについては、太田強戸スマートIC付近で計画していた際に実施した設計内容を基本とする。これまでの設計業務の中で、コースはスケートボードやインラインスケート、BMXの使用を想定しており、広さは2500u程度を予定。現場打ちコンクリートで整備する方針で、県内初のPC製コースの整備を目指す。
夜間照明についても設置を行う方針だが、これまでの設計から変更点が多いため、再度、設計業務の委託を行う計画となった。当初予算で委託料300万円を計上している。発注方法などについては検討中だが、こちらも年度明け早期の委託が見込まれる。
スケートパーク整備の基本方針は、利用者と地域との交流の場を創出する◇SS(ストリートスポーツ)普及のための拠点とする◇子供から大人、未経験、初級者から上級者までが楽しめるバランスの取れたコースレイアウトとする◇華美でなく、誰もが気軽にSSを楽しめる施設とする−と定めている。
スケートボードはオリンピック正式種目に採用され、東京五輪では男女合わせて金メダル2つを獲得する快挙を成し遂げている。