県湖東農業農村振興事務所が管内の彦根市南三ツ谷町で計画する土地改良事業「南三ツ谷地区経営体育成基盤整備事業」は、21年度の新規事業採択を受け委託した測量・土質調査・詳細設計をそれぞれ完了し、22年度は初弾として排水路整備工事「その1」「その2」の2件を発注済みで4〜5月までの工期でそれぞれ進める。現時点では発注済み2工事の進捗を見て23年度、「その3工事」も発注したいとしている。総事業費約8億8500万円で事業年度25年度までの5ヵ年での完了に向け、整備を推進していく。
22年度発注済みの初弾工事2件は、南三ツ谷地区用水施設・排水路整備工事その1工事をたち建設(栗東市)が落札(22年11月4日開札、1億0182万円)し、排水路工L720b、用水施設工1式を4月28日までの工期で、同用水施設・排水路整備その2工事を坂本建設(近江八幡市)が落札(22年11月7日開札、1億1451万5000円)し、排水路工L959b、用水路施設工1式を5月12日までの工期で、それぞれ進めている。新規事業採択を受け21年度、キタイ設計(近江八幡市)に委託した用水管附帯施設・排水路工・暗渠排水工の実施設計や、石井設計(彦根市)に委託した測量業務、甲西測量(湖南市)に委託した土質調査業務はそれぞれ完了。また、事業計画書案は愛西土地改良区が20年度、キタイ設計に委託し作成。
彦根市南西部の地区の受益面積100・2fを対象とした南三ツ谷地区経営体育成基盤整備の事業計画では、用水路及び排水路の改修整備と暗渠排水の新設整備を実施。整備概要は、▽用水路改修・延長11・94qトンネルその他、VU・VM、給水栓、仕切弁、空気弁等)、同73・9fにおいては、▽排水路改修・支線排水路延長5・057q(開渠延長4・267qおよびトンネルその他延長0・789q、プレハブ柵渠)、同98・4fにおける、▽暗渠排水(吸水渠PEφ60_×延長1960b/f、集水渠VUφ65〜100_×延長157b/f、排水施設・プレハブ柵渠延長68b/f)の整備など―。総事業費は8億8500万円でこのうち排水路工は4億2860万円、暗渠排水工は2億8080万円、用水路工は7040万円を、それぞれ試算。
同事業では、老朽化等により機能低下や排水不良が生じている地上構造物の用水路(給水弁、空気弁、仕切弁、排泥施設)および幹線・支線排水路(アーム柵工)について、農業用排水路施設整備(用水路及び排水路の整備)と暗渠排水の新設整備により、中心経営体の効率的かつ安定的経営の充実および地域農業の持続発展を図る。
提供:滋賀産業新聞