国道158号中部縦貫自動車道大野油坂道路の大野IC〜勝原IC間(10キロ)が19日、開通した。関係者約90人が出席する中、現地で式典が執り行われ、大野油坂道路で初となる開通を盛大に祝った。
旧蕨生小学校で開かれた式典では、国土交通省の吉岡幹夫技監が「高速道路ネットワークが形成され、異常気象時の交通の確保、観光周遊機能の向上、高度医療機関へのアクセス向上などが期待される」としたうえで、残り区間の早期開通を目指すとした。
杉本達治知事は「災害時の代替え路に加え、来年の新幹線開通とともに、産業や観光発展に大きな役割を果たしてくれる」と期待を表した。
石山志保大野市長のあいさつに続き、山崎正昭、稲田朋美、高木毅、滝波宏文各国会議員らが祝辞を述べた。
その後、大野油坂道路の荒島IC本線上へと移動し、関係者によるテープカットを行い、通り初めで開通を祝った。午後3時からは一般車両に開放された。
今回の開通区間は、大野油坂道路(延長35キロ)のうち、大野市中津川の大野ICから同市西勝原の勝原ICまでの10キロ。
同道路では初の開通となるもので、今後は勝原ICから九頭竜ICまでの9・5キロについて、今秋の開通を予定する。また、九頭竜ICから油坂出入り口までの15・5キロは、2026年春の開通を目指す。
県内の中部縦貫自動車道では、17年の永平寺大野道路全通以来の開通となる。