四日市港管理組合は、霞ケ浦地区北ふ頭81号耐震強化岸壁用地整備費を盛り込んだ2023年度当初予算案を公表した。一般会計は前年度比10・4%増の69億7174万円、港湾整備事業特別会計は60・3%減の48億9922万円で、総額は36・4%減の118億7097万円となった。
霞ケ浦地区国際物流ターミナル整備に向けて北ふ頭用地整備に20億円を計上し、地盤改良や護岸工事などを推進する。既設岸壁の東側にマイナス14b耐震強化岸壁1バース(延長330b)を新設するため、国土交通省が岸壁や泊地など、四日市港管理組合がコンテナターミナル用地、荷役機械などの整備を担当する。事業期間は21〜28年度の8年間。
霞ケ浦地区南ふ頭27号岸壁改良では、老朽化が進む岸壁の予防保全に2億円を付けた。霞ケ浦地区北ふ頭80号岸壁ではN―2号機コンテナクレーンの延命化を図るため、3億5000万円を投じて電気設備大規模修繕と塗装を行う。
四日市地区千歳町3号・5号物揚場護岸改修に3億1000万円を配分し、千歳運河沿いの3号物揚場、5号物揚場で景観に配慮した護岸改修を実施する。1号地地区海岸護岸整備に8000万円を充て、高潮などの被害防止のため護岸補強整備を進める。
富田港地区では高潮などによる被害防止に向けて海岸護岸補強整備に8000万円を付けた。この他、四日市港カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画を踏まえた四日市港長期構想策定に3800万円、四日市港港湾計画改定に3420万円、CNP形成の取り組み推進に32万円、藻場造成などブルーカーボン活用検証などの環境保全対策に1090万円を計上した。
提供:建通新聞社