北海道建設新聞社
2023/03/20
【北海道】DX意識した複合ビルを苫小牧駅前に スマートシティ構想案
苫小牧市は、スマートシティ構想案をまとめた。JR苫小牧駅前周辺をスマートシティのシンボルエリアとし、DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)を意識した複合ビルを新築。公園管理の効率化を図るため、公園台帳システムへの統合などを盛り込んだ。
2023―27年度を第1期計画期間とし、総合計画第7次基本計画とも整合性を図りながら計画、施策を推進する。
「人間環境都市」苫小牧の実現を目指し、目標には@共に支え合い健やかに暮らすまちA明日を拓く力みなぎる産業のまちB学ぶ喜びがあふれる文化の薫るまちC自然と環境にやさしいまちD安全・安心で快適に暮らすまち―の5点を掲げた。
第1期期間中の主要プロジェクトを見ると、苫小牧駅周辺を同構想のシンボルエリアと位置付け、先端技術を活用して環境と共生した新たな暮らしと文化の拠点とすることを目指す。また、駅前空間を実証エリアとしてさまざまなDXやGXの取り組みを推進する。
具体的には、DXやGXを意識した複合ビルの新築や次世代交通の拠点となるモビリティハブの形成、次世代環境配慮型オフィスの設置などを計画している。
公園の管理効率化と魅力向上へスマート化を進める。効率化を図るため、多岐にわたる公園施設情報を公園台帳システムに統合。地域BWA(広帯域移動無線アクセスシステム)を活用したネットワークカメラなどによる公園管理に取り組む。
このほか、苫小牧市で罹患(りかん)率が高い糖尿病の重症化予防事業や無医療地区への医療環境整備など、医療・福祉面の取り組みなども展開する計画だ。