新潟県村上地域振興局は28日、村上市下鍛冶屋、春木山地内「1級河川春木山大沢川 助成事業 二線堤・輪中堤予備設計委託」を通常型指名競争入札で開札する。
2022年8月の大雨災害により、坂町駅周辺で大規模な浸水被害が発生したことから、荒川地区の荒川水系で春木山大沢川沿いに2番目の堤防として県内初の二線堤(高さ1−2メートル)、特定地域を囲む輪中堤(天端80センチ)を整備し、被害の軽減を図るもの。
業務内容は設計計画、現地踏査、氾濫解析、基本事項の検討(基礎、法覆工法、基礎工法、関連構造物、環境護岸、根固め工)、基本ケースの選定(基本事項要因の比較検討)、図面作成(平面図、縦断図、小規模構造物など)、施工計画案の比較検討(施工方法、仮設計画、全体施工計画の比較)、概算工事費の算定などを作成する。履行期限は150日間(県議会承認後)。
助成事業の区間は延長2530メートルにわたり、河道拡幅および護岸工、二線堤(北側延長1200メートル、南側延長300メートル)、二線堤輪中堤(延長800メートル)、橋梁架替などを整備する。期間は22年度から26年度までの5カ年。全体事業費は52億円。一方、復緊事業では上流の助成事業と併せて、下流で河道拡幅、護岸工、橋梁架替等を実施することで、上下流のバランスを確保するとともに、浸水被害の軽減を図る。区間は延長1・0キロ、期間が22年度から25年度までの4カ年。全体事業費は40億円。