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南牧村（長谷川最定村長）は17日、２０２３年度当初予算を示した。小中一貫の義務教育学校、（仮称）なんもく学園建設で、工事費に11億３００万円を確保。３橋で計画する橋梁補修測量設計委託料には３１００万円を計上。小沢地内で計画する村営住宅建設へは設計監理委託料と建築工事費合わせて５３６０万円を確保した。上千原橋、下赤岩橋を対象とする橋梁補修工事費には３９００万円を盛り込んだ。
一般会計に前年度比46・１％増の過去最大規模となる33億３０００万円を計上。普通建設事業費は14億３７９６万９０００円で、前年度比３８３％増となった。
なんもく学園は南牧小学校（千原４１９−１）と南牧中学校（大日向１０４５）を統合し整備する。旧磐戸中学校校舎と南牧小体育館を解体して建設する。敷地面積は約１万３０００�u。解体工事はみなしろ建設（下仁田町）が受注した。
体育館と一体的に整備する新校舎はＳ造平屋、床面積が２０００�u弱の規模となる。校舎北側に配置を計画する体育館は、避難所としても使用できるよう空調設備も設置する考え。校舎内部には普通教室８室のほか、どこでも勉強ができる空間も設ける方針。このほか、学校の教育活動や南牧村について、学習したことを外部に発信する部屋も設置する。実施設計は石井設計（前橋市）に委託した。
村営住宅は小沢地内の敷地約１２００�uに整備する。Ｗ造平屋の住宅を２〜３棟建設する計画。詳細は設計で検討する。23年度当初予算で設計監理委託料３６０万円と建築工事費５０００万円を確保した。
橋梁補修測量設計は夏打橋、椚１号橋、落合橋の３橋を対象に行うとしている。また、橋梁補修工事は上千原橋と下赤岩橋を対象に行う。２橋ともに南牧川に架設されている。
村道磐戸塩沢線の上千原橋は橋長20ｍ、幅員３・６ｍの単径間ＲＣアーチ橋。下部工の形式は不明。工事は桁の断面や床版、支柱のひび割れ補修や伸縮装置の補修を行う。伸縮装置の補修は延長９ｍ施工する。
村道下赤岩線の下赤岩橋は橋長25・４ｍ、幅員４・９ｍの単径間Ｈ桁橋、下部工はＲＣ重力式橋台２基。工事は橋面補修や橋台の断面修復、主桁のパテ、伸縮装置、防護柵、排水管を対象とする補修のほか、桁の塗装塗り替えを実施する。
伸縮装置の補修は延長９ｍ施工。防護柵は既存防護柵のレールを延長１０２・６ｍ撤去し、新たにレールの設置を実施する。塗装塗り替えは23・４�uを対象に行う。既存の塗装から基準値を超える鉛が検出されたため、泥パック工法で既存塗装を除去し再塗装する。
地籍調査は磐戸１地区、大塩沢２地区、千原地区を対象に行う。委託料として３６１６万８０００円を確保した。業務は２項委託で進める。
磐戸１地区が１年目工程、大塩沢２地区と千原地区は２年目工程を行う。磐戸１地区が０・16、２年目工程を行う大塩沢２地区が０・４で、千原地区は０・38。
林道改良事業工事費には５３００万円を盛り込んだ。道路拡幅改良工事は林道小沢日向線と林道高原線を対象に行う。