県土整備部は16日、建設工事の23年度総合評価「受注額」に使用する各社生産指標額をまとめた。併せて工種・クラスごとの上限額と係数を決めた(別表参照)。上限額は大半の工種で前年度から下がっており、各クラスの上位業者にとっては若干、不利に働きそうだ。
主な工種の生産指標額上限は▼土木一般A級3億9050万円(前年度比450万円減)▼建築一般A級2億7958万円(同1274万円減)▼電気工事A級1億3427万円(同73万円減)▼管工事A級1億0785万円(同330万円増)▼アスファルトA級1億0395万円(同2597万円減)▼造園工事A級3053万円(同263万円増)▼港湾工事1億9272万円(同1161万円減)▼法面処理7626万円(同399万円増)▼アンカー工1億2312万円(同4161万円増)―。
各社の「受注額分母」として使用する生産指標額は、大きいほど受注枠が広がることになる。今回の上限額の見直しでは、土木、建築、アスファルトなど多くの工種で下がった一方で、法面処理やアンカー工が伸びた。
受注額分母は、「生産指標額」と「県工事平均受注額(19〜21年度・3年平均)」の任意選択となっており、同部は受注者に対し「県工事受注額」を選ぶ場合は今29日までに回答するよう求めた。
日刊建設工業新聞