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建設経済新聞社
2023/03/16

【京都】向日町競輪場再整備で基本構想策定 今秋に中間案、年内に最終案まとめ

 京都府は、存続方針を決めた向日町競輪場について、施設を集約し再整備するとともに、集約することで発生する余剰地を民間活用も視野に整備するにあたり、基本構想を策定する。今秋頃をメドに中間案、年内をメドに最終案をとりまとめる予定。
 向日町競輪事業を巡っては、向日町競輪事業外部有識者会議で検討し、〈今後のあり方に関する基本的な考え方〉をとりまとめ。その中で「競輪事業は、現在の包括民間委託の終了後の令和7年度以降も継続する。継続にあたっては、来場者が大きく減少する中、京都府の施設である以上、多くの府民に利用されることが望ましく、来場者(利用者)を増やすことが必要。そのため老朽化が著しい施設について、施設・機能を集約の上、継続に必要な施設整備を実施した上で、その立地の良さを活かし、集約化に伴い余剰スペースの整備を実施する。こうした整備の実施により、競輪場を競輪開催の場としての機能だけでなく、レジャーや憩いの場、スポーツ活動・防災の拠点などの多目的・複合的な機能を併せ持った、地域の交流、賑わいの拠点となる施設へと転換させる」とした。
 3月15日開催の第4回向日町競輪事業外部有識者会議では、今後の予定などを報告した。
 令和5年度当初予算には向日町競輪場基本構想策定費100万円を計上するとともに、向日町競輪場施設等整備基金積立金に3億6600万円を計上した。
 基本構想については、民間事業者への策定支援業務委託により、府が策定する。基本構想の主な内容は、@現状・課題(施設、サービス(観戦、場内サービスなど))A売上・収支見通し及び経営改善(売上・収支の見通し(今後10年間)、経営改善の取組)B整備方針(コンセプト・ゾーニング、施設・機能の集約(必要な施設・機能の規模・配置など)、余剰スペースの活用イメージ、整備手法(民間事業者のノウハウ・資金等の活用)、各種配慮(法規制、バリアフリー、環境など))C整備後イメージ、想定事業費(競輪事業の継続に必要な施設)、スケジュール(今後10年間)Dその他(府議会・有識者会議からの意見等への対応)。
 また基金の活用事業として、競輪事業の継続のために必要な施設整備(バンクの全面改修、来場者の減少を踏まえた投票・観戦施設や機能の集約化、老朽化した施設の除却など)を予定。