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建設新聞社
2023/03/16

【東北・秋田】中田建設の設計・施工で起工/にかほ市にTDK社員寮

 大和リース(大阪市中央区農人橋2の1の36 北哲弥代表取締役社長)は、にかほ市にTDKにかほ社員寮を建設するとし、15日に安全祈願祭を執り行った。全体の設計監理は都市設計(仙台市青葉区)、住居棟の設計・施工は中田建設。
 予定地は、にかほ市平沢長表21の1地内で、市道天ケ町・堺田2号線(通称・すずらん通り)に面する。住居棟はいずれもS造3階建てで、1895・15平方bの施設が5棟、2019・13平方bの施設が1棟。255世帯分を設ける。共用棟はS造2階建て、延べ1118・6平方bで、地域に開かれた施設として食堂やランドリー、スポーツジム、ワークライブラリスペースなどを備える。共用棟の施工者は未定で、都市設計が設計をまとめた。工期は2024年3月までで、同月の供用を目指す。
 神事では、都市設計の氏家滉一取締役が刈初め、大和リースの森内潤一取締役常務執行役員が鍬入れ、中田建設の中田潤代表取締役社長が穿(うが)ち初めを行い、工事の安全を祈願した。
 大和リースの森内常務執行役員は「当社では、TDK既存工場の新設生産ライン増設に伴う住環境整備の共同パートナーとして、秋田県由利本荘市で1件、岩手県北上市で2件の事業を進めており、にかほ市での取り組みは4件目になる」と事業の経緯を説明。地域に開かれた共用棟や敷地内のEV充電器など新施設の概要を紹介し、無事の工事進捗を誓った。
 TDK秋田・庄内総務部の菊地聖一部長は、にかほ市平沢地区が同社創業者の齋藤憲三氏の出身地であることに触れ、「若い世代の社員がこれから入居する。地元の方々にはバックアップやフォローをお願いしたい。共用棟の施設も広く使用してほしい」と話した。
 にかほ市の市川雄次市長は「今回の寮建設は、市内で近く完成するTDK稲倉工場西サイトとともに、市民のアイデンティティーを確認する上でも意義深い。近隣への若年層の流出が続く中、住宅施策は人口減少抑制につながり、『若者福祉』を実現する重要なものだ」とあいさつ。寮の周辺で計画している市の事業にも触れ、「若者支援住宅の建設は国の交付金を活用するため計画を見直し中だが、白幡森周辺エリアの構想策定は継続しており、官民連携のまちづくりを進めていく」とした。

 提供:建設新聞社