建設新聞社
2023/03/16
【東北・岩手】平野組の設計・施工/DPL岩手花巻Uの建設
大和ハウス工業(大阪市北区梅田3の3の5 芳井敬一代表取締役社長)は、花巻市にマルチテナント型物流施設「DPL岩手花巻U」の建設を計画し、15日に現地で地鎮祭を行った。設計・施工は平野組が担当する。
同社は、DPL岩手花巻が満床となったことを受け、同施設の北側隣接地となる同市二枚橋第5地割地内の敷地3万7069・78平方bに「DPL岩手花巻U」の建設を計画。東北自動車道花巻ICから約1・4`bに位置し、釜石自動車道や秋田自動車道へのアクセスも容易なため、岩手県内だけでなく北東北への配送拠点として優れた立地となる。
施設規模は、S造平屋建て、延べ1万9255・31平方b。天候の影響を受けない荷物の積み下ろしや通行ができ、最大20台接車可能なトラックバースを屋内に整備する。最大高9・61b、全長207b、奥行き123・6bとし、約6200平方bの区画から最大3テナントの入居が可能となる。完成は2024年3月15日を予定。総事業費は約38億円。
式典には関係者約30人が出席。大和ハウス工業の浦川竜哉取締役常務執行役員建築事業本部長が鍬入れ、平野組の須田光宏代表取締役社長が鋤入れを行い、工事の安全を願った。
また当日は、花巻市と大和ハウス工業がDPL岩手花巻と同様に、同施設でも災害発生時に支援物資の一時保管や集積場所としての活用を目的とする「地震等の災害発生時における物資集積協力に関する協定書」を締結した。
花巻市の上田東一市長は「北東北の流通の拠点として大切な施設となることを期待する。私どもとしては、物資の供給が必要な際に、施設を借り供給基地として使用できる。感謝したい」と述べ、浦川取締役常務執行役員は「いざという時にDPLがあって良かったと思われる開発をしていきたい」と語った。
提供:建設新聞社