建通新聞社
2023/03/16
【大阪】此花西部臨港水辺にぎわい事業者は桜島開発
大阪府都市整備推進センターは、此花西部臨港緑地エリア水辺にぎわいづくり事業で、事業者を募集する公募型プロポーザルを行い、桜島開発を事業予定者に選定した。水辺遊歩空間、舟運ネットワーク拠点におけるにぎわいづくりを行う。提案者は1者のみだった。今後、事業者はセンターとの協議を経て、10月以降に着工、2024年度中の一部施設開業を目指す。
コンセプトは「Osaka Sakurajima Resort Gate Park」とし、魅力的で憩いとにぎわいにあふれ、新たなつながりが「場」と「機会」を段階的に創出し、地域から世界へつながる水都大阪の玄関口をつくる。
「水辺遊歩空間にぎわいづくり事業」では、▽印象的な「アイストップ」景観の形成▽照明による潤いとあでやかな空間の演出▽滞留場所となる憩い空間の創出▽河川の景観・環境を踏まえた緑化▽にぎわい拠点となる三つの「BASE」設置▽回遊性を生むシームレスな動線形成▽フォトジェニックスポットの配置―の提案があった。また、万博や大阪IRといった周辺の開発動向に応じて、イルミネーションや小型モビリティなどのソフト事業を段階的に広げる。
28年の全体供用を目指す。万博開催時は、暫定的な整備やイベントで、国内外の来訪者に向けたエリアの顔づくり、にぎわいづくりを検討する。
「舟運等のネットワーク拠点にぎわいづくり事業」では、▽桜島桟橋の修景による景観向上▽私設桟橋の整備事業者の誘致検討▽提案区域に隣接する西側エリアの整備構想との連携・調整―を行う。私設桟橋と空飛ぶクルマのポート整備については、武蔵野HDが将来協議会に諮ることを検討している。この他、サイン計画や移動モビリティ導入などのソフト事業について検討する。
事業期間は最長20年。対象エリアは桜島1丁目の安治川右岸に位置しており、桜島2丁目交差点付近から桜島駅南側を通り、安治川沿いにユニバーサルシティポート船乗り場付近までをつなぐ範囲約4f。