南房総市は千倉地区社会体育施設・コミュニティ施設等整備と千倉総合運動公園改修の工事費に、合わせて49億円を概算している。内訳は、社会体育施設・コミュニティ施設の第1期27億4000万円、同第2期15億円、千倉総合運動公園改修6億6000万円。社会体育施設・コミュニティ施設の第1期の実施設計と、千倉総合運動公園改修の基本・実施設計については、それぞれ2023年度第1四半期に委託する予定で、同年度末までに取りまとめる。両工事は、24年度第1四半期に発注。主要な工事請負契約は、24年6月議会案件となる見込み。
社会体育施設・コミュニティ施設の建設地は、千倉町忽戸250の忽戸小学校跡地。忽戸幼稚園跡地を含む敷地面積は、約1・5ha。基本設計は、豊建築事務所が手掛けた。
第1期工事で、敷地北東側にあるRC造3階建て、延べ床面積3099uの校舎を解体し、跡地に図書館とコミュニティセンターからなる、S造平屋、床面積約2800uのコミュニティ施設を建設。コミュニティ施設には、集会室や図書室のほか、共用のロビー、事務室、受付、トイレなどを配置する想定。また、敷地南側に予定台数102台のアスファルト舗装駐車場を整備する。
23年度当初予算案には、実施設計業務委託料1億1616万円を計上している。
工事に関しては、校舎解体を含む建築、電気設備、機械設備の3分離を検討し、それぞれ一般競争入札で発注。25年度の完成を目指す。
第2期工事では、敷地北側にあるRC造平屋、床面積660uの千倉忽戸体育館を解体し、跡地にS造一部RC造平屋、床面積約1300uの通年型プールを建設。施設は、25m×5レーンの屋内プールのほか、135u程度のトレーニング室などで構成する。
工事の実施時期については、市全体の事業計画や財政状況、社会情勢の変化により判断する。施設完成後、千倉総合運動公園の千倉B&G海洋センタープールを解体する。
また、千倉総合運動公園は、千倉町川戸544―8に所在。多目的グラウンド(改修対象1万u)の人工芝化と夜間照明設備設置、体育館(RC造2階建て、延べ床面積約1700u)の雨漏り修繕、テニスコート(3面)の人工芝張り替え、センターハウス解体および跡地への駐車場整備などを検討している。
23年度当初予算案には、基本・実施設計業務委託料3159万4000円を盛り込んでいる。
工事については、工種に応じた分離発注も検討。24年度末または25年度中に完了させる。