横浜市財政局は、2023年度発注する全ての土木工事で、受注者希望型での情報共有システム(ASP)の導入を開始する。「横浜市土木工事等の情報共有システム実施要領」を公表した(https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/zaisei/kokyo/kaikaku/asp.html)。4月1日以降の公告案件に適用する。
ASPは、工事関係書類をインターネットのクラウドにアップロードして、受発注者間で共有・管理するシステム。受発注者間のコミュニケーションの円滑化や工事書類の処理の迅速化、監督検査業務の効率化を進め、働き方改革を後押しする。
使用できるASPは、国土交通省の「工事施工中における受発注者間の情報共有システム機能要件」のうち、@横浜市土木工事共通仕様書の参考資料(様式集)の「工事打合せ簿」と同等の様式に対応APDFとP21、SFC形式を表示B相談窓口の利用―できるものとする。ASPに関する費用は技術管理費で積算する。
契約規則などに「書面により提出」といった規定があるものや代表者印が必要なものは、従来通り書類のみによる提出とする。現場代理人印が必要なものや工事完成時に納品するものは、書面またはASPによる提出とする。
その他の書類の提出方法は「書面」と「メール」「ASP」の三つ。どの方式で提出できるかは、「工事関係書類一覧表(土木工事編)」で示した。
ASPを活用した遠隔臨場も「横浜市建設現場の遠隔臨場に関する試行要領」に基づき、実施できる。
提供:建通新聞社