高知市は、南海トラフ地震発生時に津波浸水の恐れがある東消防署三里出張所を移転新築する。2023年度は移転先となる高知医療センター南側の民有地を取得し、下半期に造成設計を委託する。24年度に造成工事に着手し、並行して建物の基本・実施設計を委託、25年度に建築工事を発注する。
現段階での想定規模は、庁舎が鉄筋コンクリート造2階建て延べ770平方b、車庫が鉄骨造2階建て延べ320平方b。敷地面積は約2100平方bで、南側に山林がある。この山林を訓練場所としてそのまま使うか、山切り工を行い平地にするかを今後検討し、建物や駐車場などの配置を決める。総事業費は9億4000万円と試算している。
出張所管内にタナスカ石油基地があることから、中型化学車を新たに配備し、災害対応につなげる方針。
提供:建通新聞社