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鹿児島建設新聞
2023/03/14

【鹿児島】霧島市 市民会館大規模リニューアル/概算12億 来年度から設計着手

 霧島市は、老朽化が進む市民会館の大規模リニューアルに向けた設計に着手する。概算で12億円超の事業費を見込み、設計は2023〜24年度、工事は25〜26年度にかけて行う計画。特定天井の耐震化をはじめ、内装やトイレ改修、空調関係、屋根防水・外壁などの整備が行われる見通しだ。
 施設は国分中央3丁目に位置し、建物規模はRC造3階建4473u。1050席収容のホールや舞台、楽屋、会議室などを備え、1967年度に建設された。99年度に大規模リニューアルを行ったが、改修から20年以上が経過して老朽化が目立つ状況となっている。
 市では2020年度、公共施設管理計画を踏まえた市民会館あり方検討委員会を庁内に設置。協議を重ねた結果、大規模改修を再度行うことを決めた。
 23年度の当初予算案に盛り込んだ事業費は、設計費用(建築・設備)の5560万円。現時点でのスケジュールによると、設計は23年6月〜24年9月、工事は25年1月〜27年2月の期間内を想定し、発注形式等を含めた詳細が今後固まっていくとみられる。
 総事業費は概算で12億8730万円。内訳は、特定天井耐震化(天井ダクト、天井LED照明含む)5億440万円、内装・トイレ改修等3億4860万円、空調関係2億780万円、屋根防水・外壁等1億3900万円、工事監理3190万円−を見込んでいるが、設計を経て変動する可能性がある。


★用語解説
 特定天井 高さ6m超で水平投影面積200u超、かつ構造部材等の単位面積質量が2kg/uを超える吊り天井。大規模地震による脱落事故が相次いだのを機に、2014年4月から建築基準法施行令第39条第3、4項に基づいて規定された。「脱落によって重大な危害を生ずる恐れがあるもの」として、国土交通大臣が定める技術基準を踏まえた対策が必要となる。



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