東日本建設業保証富山支店は13日までに、2023年2月分の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、請負金額は51億9300万円で、前年度同月比57・7%の大幅増となった。国や県で件数が大きく伸びたことなどから、1月分に引き続き2カ月連続のアップを示した。
発注者別の請負金額を見ると、国は同81・1%の増。件数増のほか、北陸地方整備局では、「北豆谷トンネル工事」(請負金額約7・9億円)の大型保証があり、8億円の増加となった。
県は同31・3%の増加。件数アップが主な要因であり、土木部では昨年の38件から59件(同55・3%増)に増え、請負金額は7億円増加した。
市町村は同6・5%の増。大きな増減があった市町村はなく、概ね前年並みの水準となった。
その他機関では、軽自動車検査協会の「富山事務所新築工事」(請負金額約6・2億円)の大型保証があり、1238・1%の増加を示した。
一方、4月から2月の22年度累計請負金額は、同17・5%減の1047億9900万円。過去5カ年の推移は件数が最下位、請負金額は下から2番目となり、基調の変化は見られなかった。また、請負金額は国や県、市町村など、すべての発注機関で前年同期の実績を下回った。
内訳を見ると、増加は高岡市14億円、入善町10億円、ネクスコ東日本と富山地方鉄道が各9億円、砺波市と軽自動車検査協会が各6億円、魚津市5億円、朝日町4億円、県企業局3億円など。
減少はネクスコ中日本101億円をはじめ、黒部市27億円、富山市24億円、氷見市22億円、県その他と県土木部が各19億円、滑川中新川地区広域情報事務組合17億円、北陸地方整備局16億円、滑川市13億円、射水市11億円、県農林水産部3億円など。
市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が116億円余でトップ。高岡市45億円余、氷見市約25億円、射水市23億円余、砺波市と入善町が各16億円余、南砺市約14億円、魚津市約12億円の順となった。
工事場所別の前払金保証取扱高累計は、入善町と朝日町、高岡市、魚津市などで増加。富山市と南砺市、氷見市、小矢部市、滑川市、黒部市、射水市などで減少。
累計の中間前払金保証取扱件数では、県農林水産部が19件で最多となり、県土木部17件、富山市16件、北陸地方整備局3件で続いている。