米子市が歩行者優先の道路整備を計画する「まちなかウォーカブル推進事業」を巡り、2023年度に総工費3億5000万円で3路線を着工する。市が掲げる「歩いて楽しいまちづくり」の実現を目指す中、同事業で初の工事着手となる。
工事費は、開会中の3月定例市議会に提案した同年度一般会計当初予算案に盛り込んでおり、市は工事内容を踏まえ、発注対象を土木A級か舗装工事にするかを検討中。発注時期は、財源とする国の社会資本整備総合交付金の交付決定次第となるため、6〜7月ごろとなるもようだ。
3路線は、市道米子駅目久美町線、市道角盤町通り西線、市道富士見町南東倉吉町線。路面のカラー舗装などが工事内容で、それぞれ概算工事費を1億5000万円、1億1000万円、9000万円と見込んだ。
同市目久美町の米子駅目久美町線は延長330b、幅員16b。2カ年事業で、初年度は、新設されるJR米子駅南広場側の120bの整備工事に取り掛かる。現行9bの車道幅を8bとし、減少分を歩道に割り振り、歩行空間を充実させる。
市道角盤町通り西線は、国道9号から繁華街・朝日町を貫く延長170b、幅員7・75bで、現行4bの車道幅を2・75bに狭め、両側の歩行空間を2・5bと約3割拡幅。
角盤町1丁目のひまわり駐車場南東を走る延長180b、幅員7bの富士見町南東倉吉町線では、南東側の歩道をなくし、北西側に3・3bの歩行空間を集約するなどし、歩道に机を置いて飲食を楽しむ企画などをしやすくする。
日刊建設工業新聞