名古屋市立大学は、滝子キャンパス・田辺通キャンパスの施設再編整備で、計3棟、延べ床面積3万3300平方bの新棟を建設する計画だ。2023〜24年度に設計を行い、工事は25〜26年度に進めるスケジュールを見込む。
滝子キャンパスでは、新棟を2棟、田辺通キャンパスは新棟1棟と増築1棟の整備を計画する。
滝子キャンパスの施設規模は、新棟1が延べ床面積約1万4400平方b、新棟2が同約7600平方b。新棟1は、経済学研究科・経済学部、データサイエンス学部が使用する研究室・実験室の他、全学共用教室、地域利用も想定した食堂、大学事務機能などを配置する。新棟2は、地域利用も想定した図書館、学生の多目的な活動を支援するスペースなどを機能に盛り込む計画。
場所は瑞穂区瑞穂町山の畑1。
田辺通キャンパスは、延べ床面積約1万1300平方bの新棟を建設する他、既存食堂を約350平方b増築する方針。新棟には、理学研究科・総合生命理学部の研究室・実験室、薬学・理学の研究科・学部が共同利用する教室、大学事務機能などを配置する。食堂の増築は、総合生命理学部移転による学生・教職員の増加に対応するとともに、地域利用も想定した食堂の拡張を行う。
場所は瑞穂区田辺通3ノ1。
名古屋市の23年度予算案では、両キャンパス整備に関する設計、地盤・地質調査の事業費として2億3700万円を計上している。また、整備を進めるにあたり、人員増により組織体制を強化するための事業費9290万円を充てる計画だ。
提供:建通新聞社