トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2023/03/13

【石川】URがオブザーバーで参画/日銀金沢支店跡地あり方検討懇/金沢市

 金沢市は新年度、日本銀行金沢支店移転後の跡地(香林坊2丁目地内)の利活用を検討するため、同支店跡地あり方検討懇話会を立ち上げ、議論を本格化していく。
 検討懇は有識者や経済界の代表者、地元関係者のほか、石川県から徳田博副知事、若い世代の意見を反映するため、未来へつなぐ金沢行動会議の代表者も参画するなど、委員10人程度で構成。オブザーバーとして独立行政法人都市再生機構(UR)も加わる。2023年度当初予算案には同跡地あり方検討費330万円を盛り込んだ。
 日銀金沢支店は今秋、広岡3丁目で建設中の新営業拠点に移転。現支店の敷地面積は約4700平方メートルで、金沢歌劇座の移転候補地として検討されたが、歌劇座の現在地と日銀用地の敷地条件に沿った施設規模等について、技術的見地から比較検討を進めた結果、歌劇座現敷地での建て替えが総合的に優位とされ、日銀用地への移転は見送りとなった。一方、金沢経済同友会は日銀跡地において「大規模な演劇公演などが可能なホールを中心とした新たな施設(演劇施設)を造るべき」と市側に提案している。
 村山市長は日銀金沢支店が立地する香林坊周辺について、市議会3月定例月議会の代表・一般質問に答える形で「県都の中心であり、都心の風格を感じることができるエリア。(日銀用地は)市の発展に極めて重要な場所である」と語った。
 なお、市とURは昨年7月、まちづくりに関する連携協定を締結。金沢駅から香林坊・片町に至る都心軸の今後のあるべき姿について、連携しながら調査、検討を重ねており、23年度中に都心軸活性化に係る調査、検討結果を取りまとめる。当初予算案に検討調査費300万円を計上した。

hokuriku