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北陸工業新聞社
2023/03/10

【新潟】排水路2380mに残10億/潟川2期(上越)、25年度完成/県農地部

 新潟県農地部農地建設課は、基幹水利施設ストックマネジメント事業の潟川(2期)地区について、残事業費10億700万円を投入し、2025年度の完成を目指して工事を進める。
 本地区(上越市)の排水施設は県営かんがい排水事業「潟川地区」(1976〜87年度)、湛水防除事業「潟川地区」(74〜89年度)に築造された頸城平野の基幹的排水路。改修後30年以上が経過し、護岸の軽量鋼矢板の腐食が著しく、全線に腐食穴が点在している状況となっている。機能診断では鋼矢板の倒壊や腐食穴からの背面土の流出が見られ、施設の改築が必要と判断されている。護岸構造にブロック工法等を採用して法面を安定させ、基幹排水路の機能を維持し、周辺地域の優良農地確保、地域農業の中核経営体の育成を図ることで良食米産地の能力を保つのが目的。
 残事業の内容は排水路工L=2380メートル(全長7130メートル)。事業完成により、豪雨時の排水不良が解消され地域住民の安全安心が確保されるほか、湛水被害の防止で安定した農業経営が可能となり、営農意欲の向上、複合経営や6次産業化の取組拡大など、収益性の高い農業経営展開が期待される。
 前回(16年度)の計画変更では21年度の完了が見込まれたが、潟川幹線排水路での袋詰玉石による護岸根固め増工、姥谷内川排水路での既設護岸更新による事業量増加などの影響で進ちょくに遅れが発生した。現在の進ちょく率は81・2%。

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