基本・実施一括 公募型プロポを軸 地質調査と測量含め、債務負担設定 大村市は2023年度から、新庁舎建設事業の設計業務に着手する予定だ。委託方法に関しては、公募型プロポーザルを軸に検討を行っている。基本・実施設計を一括で発注。2者JVでの委託を想定している。現時点における概算事業費は134億5000万円(税込)。2025年度に工事に着手し、27年度に完成。28年度の供用開始を見込む。
市は2023年度当初予算案で、新庁舎建設関連経費7283万5000円(基本・実施設計、測量設計(測量・道路)、地質調査等)を計上。債務負担行為分4億9237万5000円(設計業務委託4億2070万2000円・地質調査業務委託3008万9000円・測量設計業務委託4158万4000円)を含め5億6521万円とした。
市新庁舎整備室によると、当初予算案議決後、早急に業務委託の手続きに入る方針。手続き期間として約4カ月程度を想定。順調なら第1四半期中にも公告。最短で8月末にも契約を締結し、第2四半期から設計業務に着手する運びだ。
市役所の位置に関する改正条例議案は、市議会12月定例会において全会一致で可決。市役所の移転先が森園町に決定。現在の玖島一丁目25番地から森園町1537番地1(森園ファミリースポーツ広場を含む)に変更されることとなった。
延べ2万平方b程度 概算事業費134億 市は、分散している上下水道局、こども未来部、男女いきいき推進課、長寿介護課および障がい福祉課を新庁舎に集約する方針。新庁舎に入る職員数が増加することから、当初1万7300平方b程度としていた延床面積を2万平方b程度(倉庫棟約2000平方b含む)と想定した。
先行自治体の建設単価平均は1平方bあたり約50万円だが、近年の建築関係経費の上昇等を勘案。建設単価を1平方bあたり約55万円(倉庫棟は1平方bあたり約30万円)として試算。設計費や外構工事費、それに備品購入費や移転費などを含めた概算事業費は134億5000万円(税込)になると見られている。
現在の大村市庁舎は老朽化が進行。当初はボート第5駐車場を建設計画地としていたものの、地質調査を行った結果、断層があることが判明。このため、ゼロベースで建設地を再検討してきた。