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　阿南市は、市内小中学校の児童生徒数の減少や学校施設の老朽化を踏まえた「小・中学校再編基本計画」をまとめた。特別支援学校を除いた学級の適正規模を、小学校で12学級以上、中学校で９学級（１学級20人以上）とし、再編は吸収合併ではなく「新設統合」とする。小中一貫教育の導入も視野に入れる。統合は既存の敷地と校舎・設備を有効活用することを前提とする。
　この方針を基に、２０２３年度に新設統合を含めた具体的な事業内容として、学校統合の組み合わせ・組み合わせに伴う位置の再編内容などを盛り込んだ学校再編実施計画を策定する。
　計画期間は32年度までの10年間。実施計画は、市が中心となりまとめるが、支援業務などを公募型プロポーザルで委託する予定。
　再編統合後に廃校となる施設は、既存の公共施設の集約化や周辺施設の拠点として活用していく方針。民間のノウハウ導入も視野に入れている。また新設統合する施設や、継続する学校は、他の公共施設機能を持ち合わせた複合施設とすることを検討していく。
　実施計画策定後、学校施設の規模や設備、建設場所などを含む「学校建設計画」の策定を進めていく。市内の小・中学校施設は、１９７０年代に児童生徒の増加に伴い整備された施設が多く、老朽化が著しいため、大規模な修繕工事が必要となっている。また６割の校舎などで耐震を含めた改修が必要となる築30年を経過している状況。
提供：建通新聞社