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　四日市市は、地場産業振興センター「じばさん」（旧じばさん三重）の活用に向けて、２０２３年度当初予算案に整備基本計画策定費などとして８００万円を計上した。新図書館整備などとの連携を視野に産業の新たな拠点施設として活用するため、機能や配置、外観デザインなどの再整備を検討している。24年度以降に基本設計に着手する。
　じばさんの規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下１階地上７階建て延べ６２４７平方�b。１９８７年に建設され、地場産品展示場、市役所窓口業務、公害や環境に関する啓発施設、会議室、ホール、視聴覚室などを備える。所在地は安島１ノ３ノ18。
　有識者や企業、産業団体の代表者らで構成する委員会が22年度に施設の在り方や活用イメージを検討。近鉄四日市駅周辺整備、バスタ四日市、新図書館整備、大学誘致構想などと連携しながら、製造業をはじめとする市内企業のマッチングを提供する場として機能することや、企業のスキルや経験を他地域に発信する機能などが求められた。
　拠点施設化に向けて建物の外装や内装の改修が見込まれる。同施設は、三重北勢地域地場産業振興センターが北勢地域の地場産業の育成・発展などを目的に開館し、地場産品販売、貸し館事業などを行ってきた。新型コロナウイルス感染症拡大による施設使用率低下などで22年３月に市に譲渡され、直営施設として事業を受け継いでいる。

提供:建通新聞社