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建通新聞社(神奈川)
2023/03/07

【神奈川】横須賀市 大矢部弾庫跡地活用 測量調査へ 

 横須賀市は、「都市公園」を想定して整備を進める大矢部弾庫跡地約19fの活用に、2023年度は4786万円を充てる。公園の整備・運営などを行う事業者の公募に向けて条件を検討する他、測量調査や埋蔵文化財調査を進める計画だ。24年度に事業者を公募し、25年度に設計・整備を進め、26年度以降の供用開始を目指す。
 民間事業者に対して実施したサウンディング調査では、環境学習や農業体験、オートキャンプ場、小規模の飲食・商業施設、宿泊施設、温浴施設、スケートボードやBMXなどのアーバンスポーツ施設、体験農業など民間施設の導入、太陽光発電施設の整備などの案が挙がった。地元住民の意見では、自然や歴史の発展的な活用や防災機能の導入などが求められた。市はこうした意見・要望を踏まえ、幅広い機能を盛り込むことが可能な「都市公園」としての活用を前提に整備を進めたい考え。
 大矢部弾庫跡地は大矢部2丁目にある国有地で、敷地面積は約19f(うち平たん地は約4f、斜面地は約15f)。最高標高地点は72・5b、最低標高地点は9・3bで、60b程度の高低差がある。平たん地の勾配は1%程度で、斜面地の勾配は40〜100%程度。
 平たん地の用途地域は準工業地域で建ぺい率60%、容積率200%。同地には弾庫跡だけでなく、希少生物が生息する貯水池や、三浦一族の初代為道と3代義継の廟所(びょうしょ・墓は清雲寺に移設)、21カ所のやぐらなどで構成する「深谷やぐら群」、円通寺などが立地している。
提供:建通新聞社