柏崎市は2023年度、道の駅「風の丘米山」整備に係る基本設計に着手する。当初予算案には5307万2000円を計上した。
これに関連し、基本設計で考慮すべき主な諸条件とともに、概算事業費(市整備分)14億9000万円とする試算結果を明らかにした。試算はその諸条件を踏まえた施設の配置例として示した2案のうち1案=図=について行ったもの。内訳は国道8号側エリア(現・日本海フィッシャーマンズケープ)が7億7000万円、丘側エリア(現・「風の丘米山」)は6億2000万円、また、調査設計費1億円。
諸条件の内容については、基本条件として、国道8号側エリアの敷地西側に駐車場、東側に道の駅施設(450平方メートル程度)と商業施設(2階建て900平方メートル程度)を配置。駐車場は隣接する公共40区画の活用を含め、140区画程度の整備を検討。一方、丘側エリアには道の駅施設(300平方メートル程度)、芝生広場(約5000平方メートル)、展望デッキ(約20メートル×5・5メートル)を整備。駐車場はコレクションビレッジの110区画の活用を含め60区画程度を検討する。また、立地環境に伴う条件は恋人岬および隣接する公共駐車場(40区画)との動線確保、土砂災害警戒区域に対応すること。加えて、官民連携による一体的再整備の統一感の確保(施設配置、デザイン、動線など)も求める。
新年度早々にも公告する公募型プロポーザルでは前記の諸条件を踏まえた評価テーマを提示する。国道8号側エリアの地形は高低差があるため、それを解消、または生かす施設配置計画の両方を提案可能とする方針だ。受託者は5月中旬ごろに決定。基本設計(測量、地質調査含む)の後、24年度に実施設計、25〜27年秋ごろに整備工事、27年夏ごろに国道側の休憩施設と商業施設、丘側の供用開始、秋ごろに道の駅と周辺一帯のグランドオープンを想定する。
道の駅としては休止となっている「風の丘米山」(大字青海川地内)を近接地の商業施設「日本海フィッシャーマンズケープ」と一体的に再整備し、市西部地区の活性化を図るもの。同商業施設を運営するニッカイ米山(柏崎市)およびエムアンドケイ(金沢市)と協定を締結し進めている。コンセプトは「『海の柏崎』の魅力を体感できる道の駅」。
再整備可能性調査は一般財団法人電源地域振興センター、基本設計調達支援は協和コンサルタンツが担当。