かほく市は新年度、宇ノ気墓地公園(七窪)の拡張用地に合葬墓を整備する。当初予算案の墓地特別会計に事業費2億5344万円を計上し、このうち工事費に2億5000万円、施工監理委託費に334万9000円などを配分した。来年3月の完成、同4月の供用開始を目指す。
計画では、宇ノ気墓地公園の道路沿い用地3520平方bを造成し、遺骨を骨壺に入れた状態で安置する「納骨堂」(RC造平屋建て約120平方b)と、複数の人の遺骨を一緒に納める樹木型の「埋蔵墓」をそれぞれ整備する。
納骨堂には約1000体、埋蔵墓に約4000体を収容できる。35台分の駐車場も設ける。設計は造成関連を国土開発センターが、合葬墓本体を大屋設計がそれぞれ担当しており、履行期間は今月末まで。
市は昨年5月、合葬墓のニーズ調査を含めた墓地に関するアンケートを市民2000人を対象に実施した。このうち1105人分を回収し、約6割の人から「必要性を感じている」といった回答を得たことから、新たに合葬墓を整備することにした。