高知市は一般会計に1485億円を計上する2023年度当初予算案をまとめた。22年度に約37億円を計上していた文化プラザの大規模改修がほぼ終了したことに伴い、前年度当初比1・7%減となった。投資的経費についても同様の理由で21・7%減の117億9194万円とした。岡ア誠也市長は予算編成の方針を「新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ街のにぎわい創出と産業活性化、南海トラフ地震対策に力を入れたい」と述べた。
主な新規事業では斎場の火葬棟大規模改修に1億0250万円を充て、24年度までの継続費2億0500万円を設定する。東消防署三里出張所の移転に向けた測量委託料や用地購入費に8960万円、土佐山高川地区に地域活性化住宅を建設するための現地の普通住宅解体設計費に200万円、宅地造成・特定盛土の基礎調査費に2280万円、事前復興まちづくり計画に向けた復興基本方針案策定に750万円を計上する。
継続事業では、旭駅周辺市街地整備事業に13億5000万円、3路線の街路事業に4億6031万円、学校のトイレ洋式化・乾式化に1億7630万円、春野漁港の防波堤改良工事に1億5000万円、橋梁長寿命化に向けた修繕に1億6620万円、藤並公園整備工事などの中心市街地都市公園整備に1億円を充てる。
厳しい財政状況の中、市民から要望のあった生活密着型の予算も微増する。市単道路改良に4億4000万円、市単道路舗装に2億6000万円、市単河川水路浚渫に1億2000万円、市単河川水路整備に1億円を盛り込んだ。また公共施設修繕予算には緊急性の高い施設を対象に30・4%増の6億6119万円を確保し、小中学校や運動施設の改修に充てる。
水道事業会計には8・0%減の127億5050万円、下水道事業会計には11・2%減の194億3800万円を計上、上下水道局の新庁舎が完成することで予算減となった。新規事業では避難所への仮設給水タンク整備に1503万円、内水浸水想定区域の検討業務に5200万円を投入する。
提供:建通新聞社